【自衛官候補生】と【一般曹候補生】どっちがいい? お答えします!

自衛隊

お疲れ様です、謙虚らいおんです。

今回は自衛官を目指す方で「自衛官候補生」と「一般曹候補生」どちらがいいかを簡単に説明させていただきたいと思います。

防衛省の自衛官募集HPを見てもイマイチよくわからない、どっちがいいの?という人も多いと思いますのでここで解決できると幸いです。

※今回も陸上自衛隊のお話になります。ご了承ください。

自衛官としての身分の違いは?

「自衛官候補生」「一般曹候補生」ともに違いはなく自衛官は【特別職国家公務員】という身分です。

身分とはちょっと違いますが、「何が違う?」の問いには①「勤務年数」②「任期満了金・退職金」のこの2つになります。

①【勤務年数】

・自衛官候補生は、(原則)1任期2年~2任期4年勤務。

※昔は3~5任期(6年~10年)もありましたが、今は最大3任期までらしいです。

・一般曹候補生は、階級にもよりますが、(原則)定年54~57歳まで勤務。(3曹~1佐)

※将・将補は60歳定年となっております。(いずれも2022年4月現在)

尚、私が現職のときは定年が階級に応じて53歳~56歳(警務隊と音楽隊、その他一部の職種は60歳)と早期退職制をとっていました。

ですが現在は人員不足により自衛隊法が改正され、上記のように定年が延長されており、今後も定年延長は確実視されております。(良い事なのか悪い事なのか・・・、判断が難しいですね💦)

②【任期満了金・退職金】

・自衛官候補生の任期満了金は、1任期2年で約60万円2任期4年目で約120万円4年間で合計約180万円貰えます。

・一般曹候補生は原則定年まで勤務したとして、勤続年数・階級によって変わってきますが曹長クラスの定年退職金で約2000万円、幹部(佐官クラス)で約3000万円と高額で、先進国の公務員の退職金としても破格の金額です。

正直私は①と②、この2つしかないと思っています。

あれば誰か教えてください。

給料(月給・ボーナス)

当初一般曹候補生が若干多いです。

また、大卒・社会人経験者と中卒・高卒者でも初任給が違いました。

私が現職自衛官だった時は、月額数万円も違うということはなく、大卒・短大卒・専門卒・社会人経験者はそのほか(中卒・高卒)に比べ1万円高かった記憶があります。

ですが、初任給が違うというだけで1士に昇任してからは(月給は)関係なかったと思いますので、あまり気にしなくてもよいと思います。

ボーナスに関しては査定(A~CまたはD)があって金額が変わりますので、頑張って勤務し上官の評価をあげて査定Aを目指しましょう。(3~5万円くらい違った記憶があります。)

昇任

昇任は「士」の階級の間「2士」から「1士」、「1士」から「士長」への昇任は一般曹候補生のほうが数か月早いです。当然その間の給料も多いです。

ですが、「曹」への昇任は基本個人の努力・実力になりますので「士」の階級の間は昇任速度の違いは気にしなくてよいでしょう。

※「基本」としているのは自衛隊のブラックな面になっておりますので、また後日説明させていただきます。

ただし、同じ階級でも先輩・後輩(上下関係)のケジメはちゃんとつけましょう。

仕事(訓練)内容

採用区分によって仕事(訓練)内容が変わることはありませんでした。

違いがでるのは①「配属された部隊」②「あなたの(自衛官としての)能力」の2パターンしかないと思います。

特に②は気分が悪い話になってしまいますが、あなたが優秀であれば部隊はあなたを「手放したくない」と厳しくも大切に教育します。(中には優秀な人間を潰そうとするクズもいますがごく一部で、そういった人間は今の時代消えていきますので安心してください)

問題なのは優秀ではない(能力が低い)場合です。掃除など雑務ばかり押し付けられます。

もちろん、雑務は大事な仕事ですがそればかりやらされると憂鬱になります。

自衛官候補生の場合は任期制なので曹に昇進できなくても問題ないと思いますが、一般曹候補生の場合、曹になることを前提で入隊しているわけなので「曹に昇進できない=(近い将来)自主退職」となるのであなたの経歴にキズ(と言うと大げさですが)がつきますし、退職金も自衛官候補生に比べかなり少ないそうです。

結局選ぶならどっち?

私の中では自衛官候補生一択です。

理由は任期満了金(退職金)もありますが、自衛官候補生からも曹を目指すことができるからです。

私の同期入隊者もここから曹になった人はたくさんいます。

採用区分は関係ありません、あなたが優秀なら余裕です。

逆に一般曹候補生から中途退職となると、手続きも(やや)面倒で経歴や退職金の面でも不利になるので、私はおすすめしません。

まとめ

お疲れさまでした、いかがでしたか?

自衛官に関わらず、どんな仕事もやってみないと分かりません。

ですが自衛隊にはありがたいことに「任期制」という期間を設けて仕事をさせてくれる制度が整っていますので、もし自衛隊で仕事をしてみたいと思ったら、まずはお試しで自衛官候補生になってみてはいかがでしょう。(向いていないと思ったら、1任期2年で終わったらいいんです。)

そして自衛隊生活が快適で自分に向いていると思ったなら(陸)曹の昇進試験を受け、合格し定年まで勤務したらいいんです。

その前に、自衛隊には(も?)当然ですが入隊には採用試験がありますので、まずはその第一関門の突破を目指しましょう。

今回はここまで。

おちまい!