お疲れ様です、謙虚らいおんです。
今回は自衛官の食事事情について語りたいと思います。
皆さん、普段自衛官ってどんなもの食べているか気にされたことありますか?
自衛隊がらみで一番馴染み深い、連想しやすいのはやっぱり(海上自衛隊の)カレーでしょう。
あれは絶品です。
だから、自衛官は毎日うまいもん食ってんじゃないかって思われがちです。
それが自然です。
ですけど、ハッキリ言ってあれ(カレー)は自衛隊の中でも別格、異次元の「ごちそう」ですよ。
あんな「ごちそう」、滅多にお目にかかることも口にすることもありません。
・・・ただの愚痴になりましたね、すいません。
話を戻します。
よって今回は自衛官の日々の食生活について、私の分かる範囲かつ自衛官の名誉を傷つけない範囲(笑)でお伝えしたいと思います。
※尚、私は海上・航空自衛隊の「基地」で食事をしたことがないので、今回の記事は陸上自衛隊の「駐屯地」での話をメインに取り上げておりますので、ご了承ください。
今回もできれば最後までお付き合いください。
それではどうぞ。
駐屯地での食事
正直、お世辞抜きで私がいた駐屯地の食事はおいしかったです。
ですが・・・、ですが・・・。
私は全く気にしたことも、気になったこともないのですが、ほとんどの自衛官が言うのでお伝えします。
失礼ながら駐屯地の食堂で出される食事なんですけれども、場所によって当たりはずれがありますと・・・。
ありますと言いますか(当たりはずれが)デカすぎと言います。
これに関して私の意見は、その人たちは今までどんな贅沢な食事をしてきたのか不思議でならないです。(わがまま過ぎです)
ただし、私もその通りと思える問題点もあります。
それは高カロリーかつ高糖質食が非常に多いです。(これは全駐屯地共通と思います)
※最近のアメリカなどの研究結果でカロリーと肥満の因果関係は「ない」、肥満の原因は「糖質の摂りすぎ」であると言われていますが、私は専門家ではありませんので割愛します。
動くことを前提に栄養士の方がメニューを決めてくれているらしいので、あまり体を動かさない事務職をされている方が動く人と同じメニュー、同じ量を食べていると・・・
はい、言わなくても分かりますね?
デブります、もれなくデブります。
山盛りご飯を朝昼晩とがぶがぶ食べてれば当然です。
そしてタチが悪いことに自衛官は好き嫌いが多いです。
特に野菜嫌いの偏食家が山ほどいました。(多分今もいるでしょう)
自衛官と言うと、あんなゴリラみたいにゴツイ連中(中にはデブった奴もいます)がゴロゴロいる組織なんで食事からして一般人(民間人)と違うだろうと思われるかもしれません。
結論から申し上げますと、食事関係はほとんどありません(肥満の方は除く)。
あの体は日々の体力錬成(いわゆる筋トレ等の運動の総称)の賜物です。
ただし、太っている方は食事が原因です。
食べるから太るんです、自衛官とか関係ありません。
例外は(ほぼ)ありません。
ただそれだけじゃないんですよ。
3度の食事以外でもまだ食べるんです。(わんぱく過ぎです)
間食・夜食
駐屯地にはほぼ全てに売店(コンビニのようなもの)があると思います。
なかった記憶があるのは私の記憶では1か所だけです。(場所は伏せます、すいません)
失礼ながら私が現職自衛官だったころの売店はめちゃくちゃショボかったです。
お菓子、ジュース、カップ麺くらいでしたからね。
それが今はどうです?
弁当・惣菜・スイーツそしてタバコまで、酒以外はほぼ何でも置いてある状態ですからね。
いやぁ、今の自衛官は恵まれてますよ。ほんと。
それが原因で自衛官の肥満が問題視させているのは、ここだけの話です。
携行食(レーション、ミリメシ)
正直言って自衛隊がらみの食事で「一番の曲者」かもしれません。(何が曲者なのかは後で説明します)
自衛官が演習中に食べることが多い携行食で、通称(コンバット)レーション、近年では「ミリメシ」と呼ばれるのがこれにあたります。(「パックメシ」「カンメシ」の総称)
※現職・元自衛官含め、「ミリメシ」と言う自衛官はほとんど見たことありません。ほぼ100%「レーション」と言います。小ネタですね。
今はコロナの影響で自衛隊関連のイベントや展示会は自粛されていますが、過去に参加されたことがある方はこの自衛隊の携行食を召し上がったことがあるかもしれません。
その方たちは大体「おいしかった」と言ってくれます。
これはなぜか?
理由は簡単、温かくおいしく食べられる状態にしてくれてるからです。
注:乾パンなどは別ですよ、別物と考えてください。
テレビでも紹介されているのを見たことがありますが、残念ながら実際はあんなにおいしく召し上がれません。
これに関しては申し訳ありませんが、ハッキリ言います。
自衛隊の携行食(レーション)は
マズいです。
おいしくないとかじゃありません。
マズいです。
酷いときは生ゴ〇を食べてるんじゃないかと錯覚するほど酷いです。
一応フォロー(?)しておくと、繰り返しになりますが、温かければそれなりにおいしいです。本当。
ではなぜマズいか?
それはなぜか?理由は簡単です。
それは自衛官は演習場などでは、冷えて固まった携行食(レーション)をそのまま食べなければいけないからです。
他に(基本)食料がないんです( ノД`)シクシク…。
カチカチに冷えたごはんやカレーをそのまま食べるそのマズさたるや・・・、想像を絶します。
今でも寒気がしますΣ(゚Д゚)ガタガタ。
これが冒頭で述べた「一番の曲者」である理由です。
察してください。
尚、今ではネット通販で海外の軍隊のミリメシも購入可能だそうです。
便利な世の中になりましたね。(美味いのかは不明ですが・・・)
外食
営内者の一番の楽しみと言ったらこれじゃないですかね?
特に新人自衛官は週に1日外出できるかどうかの立場(「消防残留≒留守番係」という規則(制度)があり、新人はこれを押し付けられる可能性絶大)なので、たまの外出時での楽しみと言ったらもれなく外食になってきます。
私はそうでした。
そんな外食で、自衛官の中でダントツで人気があるのが焼肉です。
もう間違いないです、焼肉です。
私がいた駐屯地周辺にも結構な数の焼肉屋が存在していました。(10軒前後ありましたよ)
都会なら別に普通かもしれませんが、ものすごい田舎なので全飲食店の焼肉屋が占める割合が激高でしたね。
尚、余談になりますが私の直属の上司が営内者だった当時、駐屯地のメシがマズいからと言って夕食はほぼ毎日外食で焼肉を食べていたらしいです😲。
そして健康診断にて体内の善玉菌が死滅していたという伝説を残した上司もいますので、皆さん不摂生にはくれぐれもご注意ください。
私のオススメする外食
私は4年間の自衛官生活の中、ありがたいことに日本全国色んな駐屯地に行かせてもらいました。(全部は行ってませんよ、残念ながら)
そんな中、自衛官時代に私が外食して一番おいしかったお店をご紹介させていただこうと思います。
それが、京都府福知山市にあります『とん吉』というラーメン屋です。
転地訓練で数か月、福知山駐屯地でお世話になった時ほぼ外食はここでした。
福知山駐屯地から比較的近くあるので、当時坊主頭の人間が並んでいたらほぼ自衛官でした。(笑)
ただここの難点は超人気店なので、早めに行かないとスープが無くなり閉店と言うこともあるので注意が必要でしたね(昼ちょっと過ぎにはもう閉店ということも普通でした)。
そして今(2022年2月現在)はコロナの影響もあってか、(麺とスープの持ち帰りのみで)店内での飲食ができないような情報がありますので、この記事を読んでとん吉さんに行ってみたいと思った方は(電話またはネットで)要確認の上、行ってみてください。
あともう1店、ご紹介させていただきます。
ここは行きたかったんですけど、行けなかったのがこれまたラーメン屋なんですけれども愛知県安城市にある『大岩亭』です。
愛知県の春日井駐屯地か守山駐屯地に行ったとき(どっちか忘れました)、同期と後輩で行く予定だったんですよ。
それが急遽仕事(当直だったかな?)が入って行けなくなって(´;ω;`)ウゥゥ。
超濃厚こってりラーメン・・・、食べたかったです( ノД`)シクシク…。
コロナが落ち着き、どこでも堂々と移動できるようになったら両方(とん吉と大岩亭)行きたいと思います。
今から楽しみです。
まとめ
お疲れさまでした、いかがでしたか?
自衛官はいいもんばっかり食べているイメージがある方、逆に質素でかつストイックな食生活を送っていると思っていた方の誤解が解けたら幸いです。
まぁ、ある程度は仕方ないですけどね。
「自衛隊」という組織の特性上・・・。
だってあんなゴリラのようなガチムチのマッチョマンがいたと思えば、病的な肥満体の人間もいますので、「どんな(食)生活しとんねん、こいつら」って思われるのも自然かと・・・。
結論、食生活に職業は関係ありません。・・・ということです。
だって、人間だもの。
人間だからたまには健康に悪いこともします。
羽目を外すことだってありますよ。
ダメですか?
いいじゃないですか、人間だもの。
でも、他人に迷惑をかけるような食生活はいけません。
理由は、私の新人自衛官時代の師匠(営内班長)が夜食に毎晩ハンバーガーを10個食べていて脳梗塞になって後遺症が残ってしまったからです。(これは極端な例ですが・・・)
今はかなり回復したそうですが、全快までは至らなかったそうです。
尚、今も現職自衛官として頑張って働いてますよ。(よかったです😊)
ですので、皆さん不摂生(特に食生活)にはくれぐれもご注意の上、生活してください。
今回はここまで。
おちまい!