自衛隊の常識、世間の非常識 ~ブラック要素5選~

自衛隊

お疲れ様です、謙虚らいおんです。

今回は久し振りに自衛隊のお話をしたいと思います。

自衛隊のよいところをただ書いても面白くないので、「闇」・・・とまでは言いませんが「ブラック」なところをいくつかお伝えしたいと思います。

※闇の部分も(書いていい常識の範囲内で)またお伝えしたいと思いますので、お楽しみに!

これから自衛隊に入隊、転職を考えている人には夢も希望もなくなる(かもしれない)内容ですが「事実」であり「現実」ですのであしからず。

主に入隊前~新人自衛官(教育隊)のときの話です。

ですが運が悪いと中隊配属後、後輩が入隊してくるまで(最悪任期満了などで退職するまで)は続くと思ってください。

それではどうぞ!

広報官に騙される

まず最初に言わせてください。

広報官の人たちを陥れるつもりは全くありません。

そこだけはお願いですので、ご理解ください。

全くありませんが・・・

人聞きの悪い言い方ですが、事実です。

本当に多いです。

「自衛隊あるある」の代表・筆頭と言っても差し支えないくらい、「あるある」です。

自衛官の採用試験の前などに(広報官から)、

「昔のように厳しくないよ」

とか

「みんな楽しく気楽にやっているよ」

などと言う広報官もいますが、それは入隊から何年か経ち階級が上がってから(後輩ができてから)のこと(話)です。

確かに昔のような度の超えた暴力は無くなりました。(←階級問わず「厳罰化」したためです)

ですが、少なくとも新人のうちにそんなめでたい話(≒楽なこと)はありません

よく

広報官に騙された😫。

と泣いたり・わめいたり・騒いだりしている冷やかし連中が沢山いましたが、世の中なめすぎです。

※そういった奴はすぐに辞めていきました。

自衛隊は軍隊ですよ?(良くも悪くもです)

楽なはずないでしょ。

そこは(良い意味で)しっかりと覚悟していてください。

 

お客様期間

これが質(たち)が悪いんですよ、本当に。

嫌な言い方をすると「油断」させるんです。

「誰を」って?

もちろん新人自衛官を・・・です。

入隊初日は個人の荷物整理や駐屯地(海・空の場合は基地)の案内で1日が終わることがほとんどです。

その間の訓練指導の教官や直属の上司(班長といいます)は超やさしいです、ホテルマンや女将さんがお客様をおもてなしするような感じです。

ですが、これがなんですよ。

自衛隊に入隊してくる人間は体育会系の人間ばかりではありません。元暴走族のヤンキーやひきこもりのような怖いもの知らず・世間知らずも多くいました。

私は運よく体育会系の人間であったため上下関係のケジメ(言葉遣いなど)は最低限身についていましたが、そうではない(ヤンキー)連中はお客様期間終了後えらい目にあいます。

「アメとムチ」とかそんなチャチなもんでは断じてありません。

徹底的に、締め上げられます。

 

人間ではなくなる

さぁ、お客様期間が終わってからが地獄・・・ではなくお楽しみタイムです。(嘘)

自衛隊は良くも悪くも階級(縦)社会です。そういった組織ゆえ上下関係のケジメは徹底されています。

今はどうかわかりませんが、私が入隊し階級(2等陸士)が与えられすぐさま班長より新人自衛官全員にむけてこのように告げられました。

「今この時をもってお前たちは人間ではなくなった。いつ殺されても死んでもよい存在。よって人権というものは存在しない。俺たちが気に食わないと思ったやつはいつでも殺してやる、死なせてやる。それが嫌なら今すぐ消えろ(自衛官を辞めろ)」

一般社会(企業)では大問題になる発言ですが、自衛隊に限らず警察・消防ではいまだにあると思いますよ、知らんけど。

 

まるで囚人

時間管理は異常なほど徹底しております。

メシ5分風呂5分など「刑務所か?」と思うような徹底ぶり。

新人は仕事(訓練)終了後も自由時間なんてほぼありません。

掃除・洗濯・ごみ捨て・アイロン掛け・靴磨きなど寝るまで雑務のオンパレードです。

こういった奴隷以下の状況が後輩が入ってくるまで約1年半続くわけですから、まぁおかしくなる人間もいますよね。

ですが、自衛隊のブラックな部分はまだあります。

こんなの「序の口」、生ぬるいですよ。

 

(同じ人間に)何度も敬礼・挨拶

これも一般社会(企業)では考えられないでしょうが、自衛隊では常識です。

自分より階級が上(先輩・上官)であれば同じ人に1日に10回、20回、100回でも「お疲れ様です」と敬礼しなければなりません。

「ご苦労様です」という人もいますが、これは誤りですのでご注意を。「お疲れ様です」が正解です。

怠れば欠礼いわば「粗相(そそう)=無礼」となり厳しい指導(察してください)の対象となります。

とにかくでかい声で敬礼、挨拶していれば問題ありませんので、さほど難しくないでしょう。

休日であって休日でない

新人に休み?

バカ言っちゃいけません、そんなもん新人自衛官にはありません。(女性自衛官は除く)

人間ではないと告げられている者たちにまともに休日などあるわけありません。

訓練はなくても仕事はあります

それは掃除です。

教育隊では30分、1時間で終わることはまずありえません。

午前中はずっと掃除でした。(私が現職の頃は・・・)

外出できるのは早くても昼前、最悪外出できずということもあります。

ですがこれはまだマシなほうです。

教育隊は仕事が終われば外出つまり遊びに行けるからです。

教育隊が終わって一般部隊(中隊)に配属されたあとは新人は上記の仕事(掃除)に加え、中隊長(たち)の戦闘服のアイロン掛けや靴磨きなどのほか、(消防)残留として駐屯地(基地)で留守番しなくてはなりません。

※特に「消防残留」が面倒、ウザいんです。

休日に仕事をしていても、残念ながら残業代や休日手当はありません。

※「代休」は付きます、ただし「消防残留」の場合は代休は付きません。

そういった世界です、自衛隊は。

まとめ

いかかでしたか?

自衛官になりたくなりましたか?

私はもう嫌です。(予備自衛官はやっていますが)

ですが我慢したらその分の見返りはしっかりあります。

特に自己管理がしっかりとできる人なら、私が知る限りお金を貯めやすい職業トップクラスに入ると思います。

今回はタイトルのとおりブラックなことばかり書きましたが、いいところもちゃんとありますのでご安心ください。

そうでなければ私が2任期(4年)も続けられませんでしたからね。

公務員の中でも比較的なりやすい職業でもあるので、年齢制限はありますが求職中の方は検討してみてはいかがでしょうか?

今回はここまで。

おちまい!