【おすすめ】自衛官になりたい人が入隊前にやっておくと良いこと

自衛隊

皆さんお疲れ様です、謙虚らいおんです。

今回は自衛官になりたい人、転職を考えている人が入隊前にやっておくと良い(後で困らない)ことをご紹介したいと思います。

自衛隊は「体力勝負」「規律がとても厳しい」というのが世間一般の認識で、それは間違いではありません。

ですが、それだけではちょっと不十分ですし、元自衛官や現職自衛官からしたら当たり前で教えてもらえない可能性が高いことも元自衛官の私がアドバイスさせていただきたいと思います。

「知っている」か「知らない」の差は思いのほか(私のなかで)大きかったので、参考になると思います。

※私は陸上自衛官でしたので、原則陸上自衛隊のことを書かせていただきますが、同じ自衛隊なので海・空も大差ないと思います。(違ったらごめんなさい💦)

それではどうぞ。

体力トレーニング

まぁ基本ですね。

自衛官たるもの体が資本、体力はあって当たり前。

それで給料をもらっているようなものですからね。(差別的な意味・意図はありませんので、ご了承ください)

話を戻しまして、

自衛隊では「体力検定」というものがあり、合格して当たり前で不合格者は昇任・昇給の対象外となり「士」の階級の場合「曹」に昇進することなく(自主)退職の方向になってしまいます。(マジです)

「体力は入隊してから勝手につくから大丈夫」と言う人もいますが、私の4年間の自衛隊生活で大丈夫だった人はほとんど見たことがありません。最低限の準備(体力の底上げ)はしておいてください。

※体力検定の内容は10年くらいの周期で変更されるという噂があり、私が現職だったころと今では内容が変わっているそうです。(あくまで噂ですので、鵜呑みにしないでください)

ですが、「持久走(3000m)」「腕立て伏せ」「腹筋」「懸垂(けんすい)」の4種類をこなせれば(自衛官の)基礎体力としては十分だと私は思います。

尚、私が現職のときは上記のほか「走り幅跳び」と「ソフトボール投げ」の計6種目が体力検定科目で、私を含め多くの自衛官がソフトボール投げが最難関種目だったのを鮮明に覚えています。今はなくなったらしいので、ご安心ください。

持久走

検定では3000mですが、5~10kmくらいは走れるようになっておくといいと思います。

理由は、持久走は検定のほかにも「競技会」もありますので、ここで表彰されると上官の印象もよくなるのでおすすめ種目でもあります。

腕立て伏せ

少なくとも連続30回はできないと恥ずかしいですね。

体力検定では確か2分間の時間制限があり、回数もですが早くこなす練習も重要になってきます。

ですが、いきなりやるとケガの原因になりますので少ない回数でいいので、毎日続けましょう。

腹筋

これも30回くらいできないと恥ずかしいです。

腕立て伏せと同じく体力検定では時間制限2分間がありますので、早くする練習が必要です。

腰を痛めないように練習してください。

懸垂

鉄棒にぶら下がり体をもちあげるトレーニングです。

腕力だけでなく、「体全体を使ってあげる」というのがコツらしいです。

回数をこなして慣れるしかないので、近所に公園があれば鉄棒か雲梯(うんてい)にぶら下がってコツをつかんでほしいです。連続10回できれば充分な体力と思います。

体力検定では教官の笛の合図で実施する場合と2人1組で個人のペースで実施するパターンがありますが、あまり大差ありませんので気にしなくても大丈夫です。

また肥満気味の人は当然不利になりますので、ダイエットしておきましょう。

掃除・洗濯・整理整頓

とにかく新人自衛官の時は自身と身の回りをきれいにしておかないとマジでやばいです。キツイ指導がまっています。

ですので、「自分の部屋の掃除」「洗濯」「服や布団をきれいにたたむ」くらいは習慣づけておきましょう。

あとお掃除アイテムでは、「激落ちくん」は必須です。

百円ショップでも購入できますので、必ず準備しましょう。

アイロン掛け(プレス)

アイロン掛けのことを自衛隊ではプレスと言います。

制服だけでなく作業着(戦闘服)もアイロン掛けをする必要があります。

アイロン掛けって、ぱっと見簡単そうに見えますが慣れていないと意外と難しいです。

ですので、事前に練習しておくことをおススメします。

アイロンは安いものでも何でもOKです。あなたが使いやすいと思ったものを購入してください。

尚、私はティファールのアイロンをずっと使ってました。

あと自宅でアイロン掛けの練習をするときはまだいいですが、自衛隊に入ったとき(新隊員教育隊)は自衛隊備え付けの古いアイロン(壊れている物、ポンコツあり)を順番待ちで使わなくてはいけないので、イライラしますがそこは我慢しましょう。

教育隊が終わって一般部隊(中隊)に配属された後であれば、「電気申請」という手続きをとれば私物のアイロンを購入し、使用することができますのでこちらをオススメします。

※自衛隊備え付けのアイロンもあるのですが、前述したとおり古くポンコツのアイロンが非常に多いので、使い勝手が悪くストレスがたまるので、私物の購入をおススメしております。

靴磨き

正直、私はこれが一番苦労しました。

自衛官が履いている靴を戦闘靴又は半長靴(はんちょうか)といいます。

汚れをとってきれいにするだけでなく、光らせる(光沢をだす)必要があるので非常に手間がかかります。

自宅で練習するときは革靴を「KIWI」の靴磨きセットを使うと良いでしょう。(私は現職のときこれを使っていました。)

裁縫

支給された迷彩作業着(戦闘服)及び制服には自分で名札と階級章を縫い付ける必要があります。(ミシンはありません、手縫いです。)

縫い方が甘いとその場で剥ぎ取られますので丁寧かつ見栄え良くやりましょう。

まとめ

お疲れさまでした、いかがでしたか?

今回の記事の内容をまとめると以下のような感じです。

 

①体力トレーニング

・持久走      : 5~10kmくらい走れるようにしておきましょう。

・腕立て伏せ、腹筋 : 最低でも連続30回くらいできるようにしておきましょう。

・懸垂       : 近所に公園があれば鉄棒や雲梯(うんてい)にぶら下がって感覚をつかみ、まずは連続5~6回できるようになりましょう。

②掃除・洗濯・整理整頓

・面倒と思いますが、頑張って習慣づけてください。自衛官になったら嫌でも毎日しなくてはいけなくなるので、今のうちに免疫(?)をつけておくと良いでしょう。

③アイロン掛け(プレス)

・最初はTシャツや靴下など簡単なものから始めて、次にYシャツ・スーツと実践していきましょう。

④靴磨き

・ひたすら根気のいる作業になります。靴が鏡になるくらい光るようになれば一人前です。

⑤裁縫

・ミリミリした作業で神経を使いますが、慣れればそんなに時間はかからないでしょう。

 

以上が自衛隊入隊前に準備する(身に着けておく)と困惑することなく自衛隊生活に入れると思います。

尚、入隊するには当然試験に受からなければなりませんが、それについてはまた別の機会にお伝えしたいと思いますのでよろしくお願いします。

今回はここまで。

おちまい!