お疲れ様です、謙虚らいおんです。
今回は自衛隊における「専門用語」について語っていきたいと思います。
「専門用語」と言うとやや大袈裟で、堅苦しい気取ったイメージがあるかと思いますが、そんなに小難しいものではありません。
ですが、一般社会・日常生活では使わない方が無難です。
なぜなら間違いなく浮くからです。(目立つではありません、浮きます。)
ですので、普段はなるべく使わないでおきましょう。(現職自衛官も普段はまず使いません)
あれもこれもとご紹介していると読むほうも、この記事書く私も疲れてしまいますので、簡単に解説させていただきます。
あなたはいくつ分かりますかね?
数えてみてください。
尚、言うと(マジで)マズい用語などは省いていますのでご了承(ご理解)お願いいたします。
※今回ご紹介するのは主に陸上自衛隊のもの(用語)です。
それではどうぞ。
数字
最低限知っておかなければならないのが「0~9」の数え方です。
海上自衛隊と陸上・航空自衛隊で若干違うところがあります。(「2」です。海は「フタ」、陸・空は「ニー」)
※最近では陸海空問わず、両方使っているらしいです。(知らんけど・・・)
それが以下の通りです。
- 0:マル
- 1:ヒト
- 2:ニー(「フタ」とも言います)
- 3:サン
- 4:ヨン
- 5:ゴー
- 6:ロク
- 7:ナナ
- 8:ハチ
- 9:キュウ
となっております。
「10(じゅう)」以降は普通に数えます。(たしか・・・)
これは分かりますよね?
特に「1」と「7」は「イチ」「シチ」ですから聞き間違いが起こりえます。
「0」を「ゼロ」と言わないのは英語だから。「レイ」と言わないのは・・・分かりません、忘れました😜(「4」の「シ」と言わないのも同じ・・・)
つまり自衛隊における数字の数え方は気取ったものではなく、聞き間違えを防ぐものとご理解いただく必要があります。
そして、この数字の数え方以上に面倒なのが「時間」の言い方です。
当初戸惑うかと思いますが、慣れれば何てことありません。(多分・・・)
時間
自衛隊では時間の表記は24時制です。
そしてこちらも海と陸・空で若干異なります。
例えばですが、午前11時を自衛隊では
「11:00」(ヒト ヒト マル マル)と言います。(共通)
※午後11時は「22:00」(海上自衛隊では フタ フタ マル マル、陸上・航空自衛隊ではニー ニー マル マル)
更に細かく解説すると午前7時は先頭に「0(まる)」を付けて「07:00」(マル ナナ マル マル)と言います。
これも数字と同じく気取っているわけではなく、聞き間違いを防ぐためのものです。
ですが、日常生活では使わないでおきましょう。
間違いなく浮きます。
カッコよくありませんので、止めておきましょう。
備品・官品(かんぴん)
自衛隊で使用する備品(武器・装具)には独特の言い回しがあります。
尚、官品(かんぴん)とは自衛隊、つまり国から支給される備品のことです。
全て税金で賄われていますので、厳重に管理しなければなりません。
全て挙げていたらキリがないので、最低限知っておいた方が得なものを数点お伝えしたいと思います。
背嚢(はいのう)
着替えや食料などをいれるリュックのことです。
自衛隊から支給される背嚢は頑丈で荷物はタップリ入ります。
エンピ
シャベルのことです。
ブルドーザーなどが入れない場所などで、穴を掘ったり土砂の撤去の時に使います。
官品として支給されるエンピはとても小さく、使い勝手は悪いです。
ですので、自衛隊の演習(訓練)や災害派遣の現場では官品を使うことは(ほとんど)ありません。
ホームセンターでも売られている比較的大きめのシャベルを使います。(こちらのほうが使いやすいですし、疲れにくいです。本当。)
眼鏡(がんきょう)
「メガネ」と読んでしまいがちですが、「がんきょう」が正解です。
「双眼鏡」や「スコープ」を総称して自衛隊では「眼鏡」と呼びます。
あまり使った記憶がありませんね、私が現職のころは。
警笛(けいてき)
これは何となく分かりますね。
フエ(ホイッスル)を指します。
警衛勤務時以外持った記憶はありません。
でもなぜか、自衛官時代に買った私物を未だに持ってます。
煙缶(えんかん)
タバコの吸い殻入れ、つまり灰皿のことを指します。
私はもう止めましたが、自衛官は喫煙者がものすごく多いんです。(性別問わず)
今でも予備自衛官で駐屯地に行きますと、ほぼ確実に喫煙所の煙缶は吸い殻で山盛りですからね。
尚、片付けは下っ端(という言い方は今はダメなのかもしれませんが、「自衛隊」ということで勘弁してください)が行います。
タバコを吸う、吸わない関係なしに掃除などは基本(階級が)下の者が行います。
階級社会の弊害ですが、ここは諦めましょう。
この言葉を使っていたら自衛官(元も含む)である可能性が極めて高い用語集
ここからは更に突き詰めていきます。
この言葉を使っている人を見かけたら、(超)高確率で自衛官(元も含む)である可能性が極めて高いです。
ですが、使っているところを見かけても「あなた、(元)自衛官?」と聞くのは止めましょう。
なぜかと言うと、「気取って使っている」のか「無意識で使っている」のか分かりませんし、何より(元)自衛官は人嫌いが意外と多いんですよ。(笑)
私も含めて😅。
掌握
「しょうあく」と読みます。
一般社会でまず使うことのない単語ですよね。
私も自衛隊に入るまでは聞いたことも使ったこともない単語です。
ちなみに意味は
[名](スル)《手ににぎる意》自分の思いどおりにすること。全面的に自分の支配下に置くこと。「政権を―する」「部下を―する」
と、あります。
自衛隊では主に
「〇〇の掌握下に入れ」
とか
「各自しっかりと物品を掌握しろ」
などですね。
本当、一般社会・日常生活ではまず使いません。
前進
そのまま「ぜんしん」と読みます。
「〇〇へ行け」ではなく、「〇〇へ前進せよ」と言っている人間がいたら超高確率で(元)自衛官です。
こんな変わった言い回し、私の約40年近い人生において自衛隊でしか聞いたことありませんからね😅
送(おく)れ
某オ〇レ兄さんのことではありません。(当たり前ですが( 一一))
自衛隊における「おくれ」とは「どうぞ」を意味します。
つまり、「返事をしろ(応答せよ)」を意味します。
回りくどいですよね💦
はっきり「応答せよ」だけでいいのに・・・。
プレスが甘い
バスケットボールとかスポーツ用語か?
いーえ、違います。
当ブログの常連様及び自衛官(経験者)はお分かりいただけるかと思いますが、自衛隊では
「プレス=アイロン掛け」
であります。
つまり、「プレスが甘い」は「アイロン掛けがきちんと出来ていない」を意味します。
あーーー、めんどくさっ!!
アルファベットの「D」
アルファベットの「D」。
普通は「ディー」と言うと思いますが、
自衛隊では「ダー」と言います。(某アントニオ猪〇さんではありません、お間違えの無いように)
これに関しては諸説不明。
説明できません、すいません。(あったら追記します)
おりしけ
漢字で書くと「折り敷け」みたいです。
超回りくどいですが、要は「座れ」という意味です。
なんでこんな回りくどい言い回しが好きなんでしょう、自衛隊って?
自衛隊で最も都合が良い言葉は「〇〇」です。
はい、ここで問題です。
自衛隊(自衛官)が使う最も都合が良い言葉ってなんでしょう?(正解は2つあります)
自衛官経験者なら正解して当たり前の問題です。
ヒント①:階級(力関係)が上の人間が使うことが圧倒的に多い。
ヒント②:理不尽な行為やイジメ、暴力をする人間が(自衛隊では)この言葉を使います。
ヒント③:漢字2文字、ひらがなで3文字。または漢字1文字、ひらがな3文字。
さぁ、答えは何でしょう?
答えは指導(しどう)。
または躾(しつけ)です。
どうですか?
当たりましたか?
どちらかと言うと「指導」という言葉を使う方が圧倒的に多かった記憶が私にはあります。
気に食わない後輩や部下にイジメや暴力行為をするのも「指導」。
訓練中死亡事故が発生した場合は、行き過ぎた「指導」だったと言い訳する。
自衛隊では人を傷つける行為を「指導」と言うのでしょうか?
自衛官経験者の皆さんはどう思いますか?
コメントお待ちしております。
そして、おまけ・・・と言いますか、もう1つ自衛隊には便利な言葉があります。
それは
「伝令(でんれい)」
です。
響きはカッコイイですね、何となく。
でもその中身はというと、ただのパシリです。
がっかりでしょ😫
でもこれも本当なんです。
まとめ
お疲れさまでした、いかがでしたか?
あなたはいくつ分かりましたか?
今回ご紹介した以外にも沢山自衛隊には専門用語があります。
興味がある方、もっと知りたい方は是非自衛隊に入隊を検討してください。
肉体・精神面は鍛えられますし、何より自己管理がしっかりしていれば自衛隊はお金が貯められる職業ナンバーワンですから(当ブログ調べ)。
皆様の自衛隊へのご入隊、心よりお待ちしております。
今回はここまで。
おちまい!