事故から37年・・・。巷で噂される「日本航空123便墜落事故」と「自衛隊」に関する話をしたいと思います。

時事

お疲れ様です、謙虚らいおんです。

今月8月12日は日本航空墜落事故から37年目にあたる日でした。

この事故は私が生まれて間もない頃の出来事なので当時のことは全く覚えておりませんが、今はインターネットが普及したおかげで、いつでもどこでも調べたいことが検索できます。

そこで「日本航空墜落事故」と検索すると(ほぼもれなく)「自衛隊」も(検索ワードに)引っかかってきます。

多くの自衛官が救助のため出動したとかそんな話ではありません。

そう・・・

知っている人は知っている「都市伝説」なのか「陰謀論的な話」なのか分かりませんが、日本航空123便が墜落したのは自衛隊のミサイルの誤射によるものだという話です。

私は元自衛官であるため、親や知人、友人にもこの事故と自衛隊の関連について数える程度ですけど聞かれたことがあります。

そこで今回はこの事故について私が「知っている」、「話してもいい」、そして「事故に遭った関係者(主に遺族)の方々の気分を害さない」範囲でお伝えしたいと思います。

それではどうぞ。

自衛隊では「この話題」はご法度なのか?

正直申し上げますが、私は「日本航空墜落事故」と「自衛隊」が関与(関連?)しているなんて自衛隊を退職してから知りました。

で、自衛隊内で「この話(日本航空墜落事故)をしてはいけないのか(ご法度なのか)?」「質問等してはいけないのか?」「話題にすると処罰されるのか?」という問いに関してはNOと言っておきます。

※「話題にしてもいい」という意味ではありませんので、ご了承ください。

なぜなら、私が自衛隊に入隊し現在は予備自衛官として所属させてもらっていますが、その間約15年以上になりますが自衛隊内にて日本航空墜落事故が話題になったことは1度もありません。(本当です)

事故当時のことを知っている人がたまたまいなかっただけかもしれませんが、15年以上1人もいないというのは偶然じゃないと思います。

よってご法度(NG)・・・とまでは言いませんが、面白半分で話題にするのは止めた方がいいです。

双方気分が悪くなるだけですし、あなたの人間性が疑われますからね。

ネット上で言われていること

ネット上では事実かどうかわからないことを、面白半分であることない事好き勝手書いている人がいらっしゃいますが、その行為に責任(刑事罰など)を取れる方は止めません。

これからも好き勝手やってください。

それができない方、嫌な方は今すぐ止めてください、お願いします。

ここではその中で特に酷い、何の根拠もない自衛隊の地位を陥れるような噂を取り上げたいと思います。

「墜落は自衛隊のミサイルの誤射が原因」と言われていることについて

申し訳ありませんが、正直わかりません

無責任なものの言い方になりますが「神のみぞ知る」です。

ではなぜ、自衛隊のミサイルの誤射が原因で墜落したという噂が広まってしまったかと言うと、これはハッキリしています。

それは当時の内閣総理大臣の中曾根康弘氏の「真実は墓場まで持っていく」という発言が原因です。

中曽根氏には申し訳ありませんが、この発言が原因で未だに自衛隊のミサイルの誤射が原因で墜落したと言われ続けているのです。

知っている人は知っているのですが、知らない方のために説明させていただきますが、自衛隊のトップは内閣総理大臣です。

幕僚長でも防衛大臣でもありません、内閣総理大臣が自衛隊のトップです。

元とは言えトップの発言だから未だに言われ続けているのです。

尚、中曽根氏の「墓場まで持っていく」に関する発言は「国鉄の民営化」のことであり「日本航空墜落事故」のことではありません

どこの誰かは分かりませんが、この2つを勝手に結び付けて広まったデマだと言うことを知っておいてほしいです。

「遺体を火炎放射器で2度焼きした」という噂について

これは遺体の検視に関わった医師の証言から広まった噂と言われています。

「こんな焼死体見たことない・・・まるで火炎放射器のようなもので2度焼きしたような」と・・・。

なぜ火炎放射器で遺体を2度焼きしたという噂が広まってしまったかと言うと、前述したミサイルの誤射が原因で墜落させてしまったため、万が一生存者がいてはマズいと判断して「証拠隠滅のためその場を遺体を含め全て焼き払った」というのが噂の全貌です。

これに関して、私なりの反論があります。

先ほども言いましたが、私は自衛隊とは15年以上(現職から予備自まで)の付き合いになります。

ですが火炎放射器なる武器は1度も見たことがありません

「この事故を機に全ての駐屯地や基地から破棄してしまったんだろ!」という指摘をされてしまえば当時のことを何も知らない私は何も言えませんが、それは何の根拠もなく自衛隊が犯人だと騒いでいる人たちも同じことです。

火炎放射器を処分・破棄したという証拠はありますか?

何の根拠・証拠もなく自衛隊、自衛官の人たちを陥れるような誹謗中傷はおやめください。

指摘するなら言い逃れができない決定的な証拠を私たちに突き付けてください。

お願いします。

「事故を知る自衛官が殺害された」という噂について

この事故の実態を世間に公表(告発)しようとした自衛官をその場(墜落事故現場)で射殺し、事故の被害にあった乗客の遺体と一緒に火炎放射器で焼却したという噂です。

これに関しては断言させてもらってOKと思います。

完全にデマです。

です。

確かにこの事故の救助に関わって鬱になり、自殺してしまった自衛官がいるのは事実らしいです。

しかし、この事故に関わらず(日本の)歴史に残るような災害、例えば阪神淡路大震災やここ最近では東日本大震災でも同じようなことは起こっております。

現地で救助や復興支援に関わった自衛官は全員ではありませんが、鬱などを発症し休職や退職、最悪自殺まで至ってしまう隊員も一定数います。

そう、察しの良い方はもうお分かりだと思いますが・・・、あえてハッキリ言わせてもらいます。

この日本航空墜落事故の時、救助に関わった自衛官が現地のあまりの凄惨さに精神をやられてしまい、自ら命を絶ってしまった自衛官を自衛隊嫌いの人たちが事故を告発しようとした自衛官を皆殺しにしたという話にすり替えて広まったというものです。

よって皆さんは騙されないでください。

自衛隊が犯人扱いされている理由・原因について

上記以外にも自衛隊を犯人に仕立て上げようとする数多くの都市伝説や陰謀論的な話が存在します。

それは生存者の証言を面白おかしく、閲覧(再生)数稼ぎのために書き換えて報道しているのが原因でしょう。

そして何より1番の原因は、事故から何十年経とうとも事故の原因の究明に乗り出さないことだと思います。

それにより世間の反応は自然とこうなります。

「都合の悪いことには蓋をするんだ。」

「あぁ、この事故の犯人はやっぱり自衛隊なんだ。」

私が自衛隊に関わっていなかったらこのような反応になっていたと思います。

あと、私はまだ読んでおりませんが、この便の客室乗務員であり生存者でもある青山透子氏の著書は必見だそうです。

私も機会があれば読みたいと思っております。

まとめ

お疲れさまでした、いかがでしたか?

今回はちょっと気分が悪くなるようなテーマを取り上げてしまい、申し訳ありませんでした。

ですがこの事故は風化させてはいけない内容ですし、いつかは取り上げたいと思い今回記事にさせていただきました。

事故や災害は他人ごとじゃないと1人でも思ってくださる人がいれば、今回の記事を書いた甲斐があります。

今回はここまで。

おちまい!